読読日記

経営、経済、金融を中心とした読書日記

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『趣味力』秋元 康 NHK出版

先日、仕事で秋葉原に行った。街の異様な雰囲気に威圧される。早く立ち去りたいという本能的な欲求。一方で、少し雰囲気を感じたいと思う気持ちも。不思議な街だ。 駅前にはガンダムカフェがあった。その横にはAKBカフェ。テレビを殆ど見ないこともあり、今…

『創業1400年 世界最古の会社に受け継がれる16の教え』金剛 利隆 ダイヤモンド社

1400年続く会社がある。企業の多くが創業から3年、10年、30年といった節目を乗り越えられない。30年を超える時、多くの企業では代替わりが経営課題となる。 ◆代替わりを如何に行うか 企業は経営陣によって如何様にも変化する。経営を脈々と繋いでいくこと。…

『新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方』池上彰 佐藤優 文春新書

◆ジャーナリストはスパイになる素養を持っている ジャーナリストは刑事や探偵になる素養を持っている。子供の頃からのスパイ小説の影響かも知れないけど、ずっとそんな風に思っている。池上氏を見ているとそんな風に思う。 世の中の情報を組み立てて、持って…

『大局観 自分と闘って負けない心』羽生善治 角川oneテーマ

色々な分野で職業的専門家、プロと呼ばれる人がいる。特定の分野を極めている人の話は、気づきを貰えることが多い。最近では、コンピュータが人を負かす何てことも起きている様だけど、それでもトップレベルのプロ棋士と呼ばれる人たちには興味深い人達が多…

『最高の戦略教科書 孫子』守屋淳 日本経済新聞社

◆最近、仕事でコンペが増えている 仕事において競合企業とコンペになることが多い。相見積もりと業者っぽく扱われるか、ビューティーコンテストと綺麗に語られるか、呼び方は様々。仕様書であったり、RFPであったり、何らかのお題があって、提案を行う。 競…

『スピーチライター 言葉で世界を変える仕事』蔭山洋介

日本でも政治の世界にスピーチライターが進出してきている。 トップの言葉に関心が集まる。 言葉の力が注目を集める。 安部政権はまさにその典型と言える。 ◆Buy my Abenomics 英語としてどうなのかはよく分からない。 正しいのか、ニュアンスとしておかしく…

『自己啓発病社会』宮崎学 祥伝社新書

自己啓発とは不思議な言葉だ。人によって受け止め方は異なるのだろうが、ボクには少し気恥ずかしいニュアンスを感じさせる。 人に隠れてこそこそとやるイメージ。 未熟な自分を自覚していて、その未熟さを他人に気づかれたくない。 その未熟さは一種のコンプ…

『独立国家のつくりかた』坂口恭平 講談社現代新書

表面的には荒唐無稽なことを言っているけど、いつも色々と考えるきっかけ、気づきがある著者の一人。好きではないけど気になる。避けようとするけど気になる。 最近気づいたのは、自分自身が十分言語化できていないことを、この人は言語化しているんじゃない…

『IQよりも知識よりも、僕たちは知恵を身につけるべきだと思う』森田正康 クロスメディアパブリッシング

タイトルに激しく共感。陳腐化するものに拘るのではなく、一生を通じて使える錆びないものを身につけよう、といった発想は凄く大事だ。時代の変化ははやい。変化についていくのも大事だが、速い流れの底を流れる普遍的なものを身につけることの方が大切だ。 …

『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』JCカールソン著

小学生の時、落合信彦の著書を愛読していた。テロリストや諜報機関の話が多く、子供心にはスパイ小説を読んでいる感覚だったが、母が心配していた。母からすると全共闘とか、左翼とかそんなことに興味を持つのではないかと気が気でなかったのだろう。 そんな…

『説得は「言い換え」が9割』向谷匡史 光文社新書

ビジネスに限らないだろうけど、説得で人は動かない。本当の意味では動かない。人が動くのは自発的なエネルギーによるものであり、納得しない限り、その動きは一時的な、表面的なものに過ぎない。 組織管理₍特に営業組織⁾において、「詰める」カルチャーがあ…